パニック障害・鬱病でお困りの方

1. パニック障害とは

これはとある実例です。これを読んで「自分もそうだ」、「同じような症状になる」と思った方はパニック障害の疑いがあります。

それは突然発症しました。ある店舗のオープニングを店長として任されていました。準備で連日連夜業務に追われて肉体的にも精神的にも疲労している状態でした。なんとか開店日を迎えることができた当日、会社社長が開店視察ということで来店しました。そして恒例の朝礼時にスタッフの前で社長挨拶をしました。店長は当然その横に直立不動で社長の話を聞いていないといけないのですが、突然フラっと体が揺れたのと同時に今まで経験したことのないような動悸が発症しました。心臓がバクバクと音を立て、手には大量の汗、呼吸もどうしていいのかわからない、そんな状態が突然発症しました。社長の挨拶が終わるまでは我慢しなければいけないと必死で耐え抜いて何とかその場は人に知れることなく誤魔化すことができました。

その件があってからです。人前で立っていなければいけない場面になると同じような症状が出てくるようになりました。気持ちの問題だと自分に言い聞かせてはその場を乗り切っていましたが、①やがてそういう場面になると「また同じ症状になったらどうしよう」、「ここで倒れたら周囲に迷惑になる」といった不安が生じるようになりました。次第にこの症状は悪化して日常生活、特に仕事にも支障をきたしていきました。②逃げ場のない閉鎖的な空間が苦痛になっていきます。電車、高速道路、飛行機、会議室、式典など、発作がおきたら困るような場所が苦手になっていきました。そしてついに床屋で我慢できなくなって倒れました。幸いに救急車までの大騒ぎまでには至りませんでしたが、それ以来その床屋さんに足を運ぶことはありませんでした。このような健常な方にとっては当たり前でなんてことはないことが苦痛となり、何が原因かもわからずその後10年の間、この症状と付き合い過ごすことになりました。

これがパニック障害の典型的な実例です。そしてこれは私自身が経験したことです。自分でいうのもおかしいですが周囲からは決して弱そうに見えない、度胸のある性格のように見られていました。それがわかっているだけに、自分自身でも「なんでこんなに心が弱いのだろうか?」と一人で悩んでいました。でも色々調べていくうちに実は病気であるということに気づくことになりました。

ここでいう①の症状を「予期不安」②の症状を「広場恐怖」と言います。これはパニック障害の典型的な症状です。そしてこれはメンタルが弱いから発症するわけではなく、脳と体のバランスが崩れることで発症する病気であり、セロトニンという精神を安定させる伝達物質が不足、あるいは動きが鈍くなって発症するのではないかと言われています(正確な発症メカニズムは解明されていません)。例えていうのであれば、健常な方でも煙突の上に命綱なしで立てば緊張して心臓がバクバクすると思います。これは脳が危険だと感知して信号を送るから発生するのですが、パニック障害の場合はそういう危険な状況ではないのに信号が勝手に出てしまうのです。

*詳細は「パニック障害」で検索して調べてみてください。

実はこの病気、世間的にはあまり馴染みのない病気かもしれませんが潜在的には100人に1人は抱えている病気と言われています。そして比較的女性に多いとも言われています。鬱病も併発しやすいことも特徴です。いうなれば成熟した社会で発生する新たな病気といっても過言ではありません。

2. 医者がしてくれること

あなたは勇気をもって心療内科に行く決断をします。

病院の全てがそうとは限りませんが、おそらく行った結果はこうではないでしょうか?

症状を説明する→パニック障害(鬱病)と診断される→薬を処方される→改善しなければ薬を変える(繰り返し)

医療行為を否定はしませんが、することといえば薬を処方して合わなければ薬を変えるの繰り返しです。いわゆる薬物療法です。ここで言いたいのはこの病気に対してのケアやフォローを医者はしてくれないということです。そして発症メカニズムも解明されていない以上、必ず治る薬もあるわけではありません。本当に大事なのは治療をフォローしていく環境であるということです。

3. 自然治癒プログラムとは?(どうやって治すか)

ではどうやって治していくのか?ということですが、その前にどうしてそうなったか?を考える必要があります。何も前触れもなく突然発症したように思われがちですが、他の病気と同様に蓄積されたものがあるはずです。それは社会に適応していく中で様々な人間関係や仕事の疲れ、家庭環境、肉体的にもそうですが精神的なストレスの蓄積によって心と体のバランスが乱れて発症したと考えられます。ですから同じ環境下で治療してもなかなか改善しない、あるいはもっと悪化するケースもあります。自然治癒プログラムでは今の生活環境から抜け出して環境を変えることを重要視しています。そして人間が本来持っている感覚(5感)を自身でしっかりと自覚する。心と体のバランスを整えることで精神的に安定した状態を長く維持させて症状を和らげる(忘れさせる)ことを目的としています。想像してください、小川のせせらぎ、新緑の香り、小鳥さえずり、こういった那須の自然豊かな環境に身を置くことで自分の体を理解すること、これが治癒していく第1歩なのです。そして認知行動療法といって課題をクリアしていくことで自信を持って生活できるように仕向けて行きます。パニック障害を治していくにはいくつかのステップがあります。

 ①パニック障害(病気)であることを理解する
 ②パニック障害であることを周囲に理解してもらう(告知する)
 ③意識して課題(電車や車に乗る等)をクリアしていく(認知行動療法)
 ④無意識に課題がクリアされている

注意しなければいけないのは③で治ったと勘違いしてしまうことです。実は意識しているうちはまだ途中だと理解しなければいけません。健常な状態ではそんなことすら考えないわけですから、④に行けるかどうかが重要です。今、私は④の状態で普通に生活しています。そして実体験においてこの自然治癒プログラムに効果があると実感しています。



自然治癒プログラムの内容はざっと以下の通りです。

参加費一人20,000円

(参加期間中の食事代含む)

スケジュール

<初日>

午後集合(那須塩原駅)→オリエンエーション→机上講義(対処療法について)

→散策→夕食準備→夕食→自由時間(カウンセリング平行)→消灯

<2日目>

起床→朝食準備→朝食→トレッキングorハイキング(昼食含む)

→夕食準備→夕食→自由時間(カウンセリング平行)→消灯

<3日目>

起床→自然散策→朝食準備→朝食→単純作業→オリエンテーション

→昼解散(那須塩原駅)


食事は自分達で作ります。自分のことは自分でやるのがこのプログラムの基本となっています。本当はもっと長い期間滞在していただきたいのですが、今の生活環境を考えて2泊3日のプログラムとさせて頂きました。主に5感(視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚)を刺激するように自然を体験していただくこと、精神を安定させることを目的としているプログラムとなります。

4. 参加条件

このプログラムは医療行為ではありません。あくまで治癒のサポートとなります。故に本人の意思がない場合は参加する意味はありません。

参加条件は以下となります。

・本人の意思で参加する
 *引率も可能ですが同じ料金、プログラムを受講して頂きます
・期間中の飲酒はできません(正常な判断ができなくなるため)
・お一人でも開催します(最大6名まで)

このプログラムはパニック障害あるいは鬱病で苦しまれている方を少しでもサポートしたいという思いから作りました。自分が経験している分、相手の立場になってフォローしたいと思います。まず、那須の地に来るまでが一苦労だということも理解しています

(パニック障害の方は乗り物が苦痛)

私が那須の地を選んだ理由の一つに東京から新幹線で発着できることがありました。新幹線であれば気分が悪くなってもトイレに行けるし、通路側に座っていればいつでも席を立つこともできます。同じ電車でも比較的負担は楽ではないでしょうか?那須塩原駅からは車で移動となります。そこは経験者の私が同乗していますので安心してください。いつでも途中下車できるように対応します。またプログラムも強制ではありません。途中でリタイアしても構いません。そのときの体調を最優先します。

*ただし参加費は返金できません

5. お問い合わせ

このプログラムを遂行するにはお互いの信頼関係が重要だと思っています。そのためにもまずは「問合せフォーム」からメールでお問い合わせください。必ず返信させていただきます。今の状況や悩みをお聞かせ下さい。そしてやり取りをする過程において私を信用できると思ったら是非この自然治癒プログラムにご参加下さい。

私は約10年間、この病気に苦しみました。でも今はほぼ完治しています。ほぼというのはいつ突然なるか今もわからないからです。それ以降は思い当たる症状は出ていません。治っていった過程を振り返っても改めて周囲のサポートの重要性を感じています。そして病気を知る中で同じように苦しんでいる方がたくさんいることも知りました。サポートすることを自分のライフワークとして社会に貢献したいと考えています。悩まれている方は是非お気軽にご相談下さい。